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【街物語】(28)レッズを支えるサッカーの街 (3/3ページ)
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河合貴子(46)もレッズと出会い、人生が変わった1人だ。
地元ケーブルテレビ番組「REDS! GET GOAL!」のキャスターを務め15年。今ではサッカー指導員のライセンスも取得し、「貴姉(たかねえ)」と選手やサポーターから親しみを込めて呼ばれるが、当初は批判も多かった。
「サッカーは全く知らず番組で解説者に失礼な質問も多くした」。これまで在京キー局の仕事が多かった河合にとって、浦和のケーブルテレビの仕事は断りたかった。
そうした心を見透かされたのか、浦和駅前でサポーターに胸ぐらをつかまれ、「なめているのか。何も知らない奴が」とかみつかれた。「じゃあどうすればいいのか」。しつこく粘る河合にサポーターも選手も親切にサッカーを教えてくれた。浦和が少しずつ好きになっていった。
そんな時、在京テレビ局からスポーツキャスターとしての話が舞い込んだ。条件は最高だった。だが契約書に調印するとき、「中立の立場でリポートしてほしいのでレッズを応援するケーブルテレビの仕事は辞めてほしい」と切り出された。
「自分を育ててくれたレッズとサポーターを捨てられない」と断った。周囲からは「ばかか」と言われたが今も後悔はしていない。
15年間、レッズを、浦和を見つめてきてわかったことがある。
「街には表情があるんですね。Jリーグ優勝の時は街全体が笑っていた。逆にJ2降格の時、街は泣いていた。それだけレッズは浦和にとけ込んでいる」
今シーズンJリーグ首位に立つレッズ。赤いフラッグに染まる街は笑っているように感じた。=敬称略
文 荒井敬介
写真 中井 誠












