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【街物語】(28)レッズを支えるサッカーの街 (1/3ページ)
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元毎日新聞記者の白戸秀和(43)は、今もJリーグが開幕した平成5年のJR浦和駅前の光景が目に焼き付いている。
チケット売り場には若者だけでなく、中年や年配の人も胸を躍らせながら長い行列を作っていた。老若男女がJリーグの開幕を待っていた。
「この街の持ち味はサッカーだと初めて気づかされた。新聞記者として、そのことを見落としていたし、頭をガツンと殴られた気分だった」
白戸は昭和63年に毎日新聞社に入社し、開幕時には浦和支局に赴任していた。「当時の浦和は『ディズニーランドがあるところか?』『ペリーが黒船でやってきたところだろ?』と聞かれることも多かった。そもそも市民が『浦和から来た』と言わず『東京から来た』と言っていた」と苦笑する。
だが取材で訪れたチケット売り場の行列を見て、街の持つエネルギーと誇りを感じた。東京の陰に隠れた街と思っていた白戸は「サッカーの街・浦和」の底力を目の当たりにした。当時、埼玉県政を担当し、レッズの取材は「4、5番目の重要度」だったが、事務所に足を運ぶことが増えた。この経験が白戸のその後の人生を大きく変えることになった。












