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【街物語】東京・恵比寿 地名誕生のきっかけはビールにあり (3/3ページ)

2008.6.22 07:18
このニュースのトピックス街物語
ビールをグビッ。満面の笑顔を浮かべる端田晶さん=東京・恵比寿(鈴木健児撮影)ビールをグビッ。満面の笑顔を浮かべる端田晶さん=東京・恵比寿(鈴木健児撮影)

 端田にはもう1つ、誇りがある。1987年まで、ビールの本場ドイツではオールモルトしか製造してはならず、輸入してもいけない決まりがあった。

 「だから、ドイツに持ち込めるのはヱビスだけだった。ドイツ帰りの日本人が味をほめてくれたとき、最高にうれしかったですね」

                  ◇

 2年前、酒にまつわるエッセー「小心者の大ジョッキ」を出版した。

 《アルコールは緊張を軽くほどいて、私のように日常生活に押しつぶされた小心者にも自由な気分や発想を与えてくれます》

 ビールがおいしくなるつぎ方や飲み方、「ビアホールは明治時代に日本人がつくった」などの雑学を披露している。

 最近では年に5、6回ほど講演もしているが、行く先々で残念に思うことは、飲み方に無頓着な人が多いことという。「ビールのおいしさは7割はメーカーが保証します。でも、つぎ方で本当に味が変わる。自己責任が3割、ビールはこの部分が酒の中で一番大きいんです」

 取材の終わりに、ビールのおいしい飲み方を披露してもらった。

 下唇を突き出してグラスに当てると、背筋を伸ばして勢いよくのどに流し込む。炭酸の刺激にしかめた顔は、次の瞬間、恍惚(こうこつ)の表情に、そして満面の笑顔に変わる。まさに「えべっさん」そのものだった。

=敬称略

文・安岡一成 写真・鈴木健児

このニュースの写真

ビールをグビッ。満面の笑顔を浮かべる端田晶さん=東京・恵比寿(鈴木健児撮影)
6代目館長を務めた端田晶さん=東京・恵比寿(鈴木健児撮影)
創業当時のヱビスビールの看板=麦酒記念館(鈴木健児撮影)
ヱビスビールを飲み干す端田晶さん=東京・恵比寿(鈴木健児撮影)
明治時代の看板=麦酒記念館(鈴木健児撮影)
昭和46年に復活したときのヱビスビールの大びん=麦酒記念館(鈴木健児撮影)
歴代のポスターの展示。時代の変遷がうかがえる=麦酒記念館(鈴木健児撮影)
昭和42年のPRポスター。起用されたのは女優の岩下志麻さん=麦酒記念館(鈴木健児撮影)
創業当時に使われていた大釜=麦酒記念館(鈴木健児)
麦酒記念館=東京・恵比寿(鈴木健児撮影)

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