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【街物語】東京・恵比寿 地名誕生のきっかけはビールにあり (1/3ページ)
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愛知県豊田市(トヨタ自動車)や奈良県天理市(天理教)のように、私的な団体名が地名になったところがある。ビールの銘柄が地名になったまちもある。東京都渋谷区の「恵比寿」がそう。明治20年、この地で創業した日本麦酒醸造会社(現在のサッポロビール)の「恵比寿麦酒」(ヱビスビール)に由来する。
「ちょっと贅沢(ぜいたく)なビールです」のコピーで知られる銘柄は、どのようにして地名になったのだろう。ビールの歴史や製法、食文化などを展示する「恵比寿麦酒記念館」を訪ねると、6代目館長を務めたサッポロビールCSR部長の端田晶(52)が解説してくれた。
当時、恵比寿は荏原(えばら)郡三田村という地名で、現在の山手線の前身となる日本鉄道品川線が工場脇を通っていた。明治39年、この線にビール出荷専用の貨物駅が新設され、「恵比寿停車場」と名付けられた。5年後には渋谷寄りの地点に旅客駅「恵比寿駅」も誕生。駅名になったことで地元の人にもなじんできた。そして昭和3年、区画整理で「恵比寿通1丁目、2丁目」という地名が誕生したという。
一方、同じころに発売された「札幌ビール」(サッポロビール)は北海道の札幌で生まれたから付いた名前だ。「現存する伝統的なビールブランドで地名がついているのはサッポロとヱビスくらい。片や地名が先で、片やブランド名が先。不思議ですね」と端田はいう。










