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秘訣は「I want」 仏レクソン社ルネ・アダ社長に聞く (1/2ページ)

2008.6.6 07:58
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レクソンの2008年新作「JET」シリーズの一部(日本では6月以降順次発売予定)。黒と金のコントラストが印象的だレクソンの2008年新作「JET」シリーズの一部(日本では6月以降順次発売予定)。黒と金のコントラストが印象的だ

 ■“飽きのこないデザイン”

 電卓や時計、文具など、機能が重視されがちなオフィス用品。世界に先駆けて無機質なオフィスに独自のデザインを持ち込み、おしゃれなアイテムを次々と発信しているのが仏レクソン社だ。新鮮でかつ飽きのこないデザインの秘訣を5年ぶりに来日した同社のルネ・アダ社長に聞いた。(小川真由美)

 レクソンが今年発表した新作は、金銀2種類の色使いで統一された「JET」、黒白赤の3色ペンやマウスに独特の丸みがある「BRW SERIES」、肌触りの柔らかい素材を使った旅行かばんなどの「CHALLENGER」など、計14のラインアップだ。注目を集めそうなのが「JET」シリーズのゴールド使い。実はレクソン創業以来、金色を使うのは今年が初めてだという。

 アダ社長は「アルミやラバーなどさまざまな素材と色の組み合わせを考えると、ゴールドはクラシックな印象が強すぎてモダンなスタイルには合わないと考え、一度も使ったことがなかった。でも昨年からゴールドはトレンドカラーでイメージもよくなったので、レクソンのゴールドを作ろうと決めた」と話す。

 金色は、使い方によっては派手さが強調されてしまうが、JETシリーズは光沢感を抑えて上品な仕上がりに。このほか今年の新作では、アルミもブラシ加工を施していて、モダンなデザインながら全体としてはソフトなトーンに統一している。

                ◇ ◆ ◇

 現在レクソンにかかわるデザイナーは15人。欧州や日本など国籍も多様で年齢も22〜73歳と幅広い。世代も生活の背景も違うデザイナーから出る発想はさまざま。毎日、世界中のデザイナーからアイデアが持ち込まれるそうだ。提案される無限といってもいいほどのアイデアのうち、レクソンのデザインとして残るものの基準は何なのか。

 「家や食料は『I need』だけれど、レクソンの製品は『I want』。必要だから買うのではなく、見た瞬間に『これが欲しい』と思ってもらえるようなイメージです。デザインは技術革新と表裏一体。技術の進歩でパソコンや携帯電話がどんどん小さくなればデザインも常に新しく練り直される。だから常に時代を反映したものでないと生き残れない。でも新しいだけでは駄目で、長く支持されるためには普遍的でないといけない。これが最も難しい」

 ちなみに、同社製品の大半は中国製だ。日本では中国の製品に対する不信感が高まっているが、アダ社長は「製造ラインのスタッフとは創業以来の長い信頼関係がある。常に安全確保のためのトレーニングをし、現場のスタッフと会って話をし、お互いを尊重しているから、問題はない」と一蹴(いっしゅう)する。

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レクソンの2008年新作「JET」シリーズの一部(日本では6月以降順次発売予定)。黒と金のコントラストが印象的だ
世界中の人と出会い、話すことがアイデアの源」と話すルネ・アダ社長=5月29日、東京都港区西麻布
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