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ユニークな就職セミナー 中小企業“素顔”で勝負 (1/2ページ)
売り手市場で、既に7割の学生が内定を獲得したとされる今年の就職戦線。知名度不足で苦戦する中小企業が、就職セミナーの内容に工夫を凝らしている。学生と社員でチームを作りフットサルの試合を開催したり、学生が面接官役となって社員を質問攻めにしたり…。ユニークな説明会で学生の関心を引きつけ、“素顔”の社員に接してもらうことで、会社の雰囲気や社風の良さをPRし、人材獲得につなげたいとの狙いがある。(海老沢類)
≪自然に打ち解ける≫
5月下旬、東京・駒沢オリンピック公園内の体育館。リクルートスーツ姿は見あたらず、Tシャツにスニーカー姿の大学生と社会人が1つのボールをけり合い、歓声をあげている。人材採用コンサルティング会社「ビジャスト」(東京)が初めて開いた「就活フットサル大会」は、「ネクタイ厳禁」というユニークな就職セミナーだ。
就職活動中の大学生27人と中小企業10社の社員が混成となり全6チームに分かれ、1試合5分のフットサル総当たり戦を実施。ゲーム中は互いを名前で呼び合い、休憩時間にはリラックスした雰囲気で就職観を語り合った。「ゲームから入るので肩ひじ張らず、自然に打ち解けられる。大人数のセミナーとは違って、学生全員と接触できるのも魅力」と貴金属総合メーカー「徳力本店」(同)の石和田義孝さんは話す。
試合後の交流会では、学生と企業が互いを5段階で評価。両者の相性を見ながら、ビジャストが面談日時の設定など企業側の採用活動を支援する。企業の参加費は5万円。セミナーを通して採用した場合、企業は1人につき40万円の成功報酬をビジャストに支払う仕組みだ。
セミナーを企画したビジャストの藤野定幸常務は「売り手市場で学生の大手志向が強まる中、中小企業が自社の魅力を売り込むには若者を引きつける仕掛けが必要。お互いが素に近い状態で接するので、企業にとっては社風をPRできる上に、面接だけでは分からない学生の協調性を見られる利点がある」と説明する。


