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【停車場ストーリー】JR釜石線・上有住駅 深い谷間に立つ“銀河鉄道”洞窟駅 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:停車場ストーリー
盛岡から花巻経由の釜石行き鈍行列車に乗ると、2時間半で上有住(かみありす)駅に着く。岩手県住田町の北東端の深い谷間に、小さな駅舎がポツンと立っている(動画はこちら=産経PODCAST)。
花巻−釜石間に敷設された釜石線の前身は岩手軽便鉄道。宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』のモデルといわれている。釜石線は別名「銀河ドリームライン」。各駅には賢治が深い関心を寄せていたエスペラント語の愛称が付いている。花巻はチェールアルコ(虹)、遠野はフォルクーロ(民話)、釜石はラオツェアーノ(大洋)…。
上有住はカヴェルノ(洞窟(どうくつ))。駅から歩いて数分の所に、滝観(ろうかん)洞と白蓮洞という大きな鍾乳洞があるからだ。
滝観洞は以前、「風吹き穴」と呼ばれていた。昭和41年にいまの名になった。入り口のすぐ上を釜石線が走っている。
ヘルメットと長靴を借り、気仙川にかかった風恋(かざこい)橋を渡って、いざ穴の中へ。足下はとてもなめらか。滑りそうで怖いが、滑らない。所々しゃがんだり、かがんだりして進む。何度も壁や天井に頭をぶつけた。石筍など鍾乳洞によく見られる、おどろおどろしい光景はない。雫が岩床に作った「ポットホール」、柔らかい岩の部分が流水にえぐられてできたうろこ状のくぼみ「スコラプ」…。きれいな光景が続く。
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