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「キツネが繁殖」それは埼玉・川越の河川敷でした (2/2ページ)
そんな石松との再会は今年1月。大雪の後、早朝からキツネの痕跡を求めて捜索し、以前の巣穴から約100メートル離れた場所で多数の足跡を見つけた。「ここにキツネがいる」と確信し、慎重に周囲を探した結果、ペアを見つけた。石松と若いオスだった。再び、連夜のキツネ通いが始まった。ついに4月22日夜、生後数カ月とみられる1頭の子ギツネが観察場所に現れ、念願の「石松の子」との対面を果たした。その後、現れた石松の子は3頭にまで増えた。
産まれて間もない時期から、2年余も石松の観察を続けてきた江田さんは「石松の子供たちを見ることができたときは本当に感動した。ここで暮らすことはキツネの権利。人間も(開発など)権利を主張するだけでなく、本当の意味の保護をすることが必要だ」と話している。
キツネ イヌ科。本州などにいるのはホンドキツネ、北海道にはキタキツネ。生息地周辺の開発が進み、都市近郊で目撃されることはまれになった。埼玉県内の絶滅の恐れのある野生動物を掲載した「埼玉県レッドデータブック2008」によると、地帯別危惧(きぐ)種に指定され、荒川以西では広大な平地林や荒川、江戸川の河川敷などで確認されるにとどまっている。