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【Re:社会部】皇居にも温暖化の余波

2008.5.11 22:33
このニュースのトピックス汚染、公害

 首都高「代官町入口」に近く、皇居の北端に位置する乾門から、宮内庁庁舎前までを南北に貫く「乾門通り」は、皇居内のメーンストリートです。500メートル余に及ぶ道の脇では、桜や紅葉など四季折々の花や樹木が彩りを添え、歩いているとつい、東京の中心部にいることを忘れてしまいます。

 市街地のけん騒から隔絶されている上、関係者しか通れないため街灯もそれほどなく、夜になると、あまりの静けさと暗さに怖く感じることさえあります。

 「ハクビシン」というジャコウネコ科の野生動物が目の前を横切り、さらに驚かされたりすることも。都内有数の大規模緑地なので、1日の平均気温は近隣地域より約2度も低いそうです。

 しかし、そんな都心の“オアシス”にも、温暖化の影響がじわりと押し寄せているようです。国立科学博物館の近田文弘名誉研究員の調査によれば、皇居・吹上御苑には近年、「暖冬の申し子」とも呼ばれるヤシ科の常緑樹「シュロ」が増えています。

 冬季の土壌凍結が少なくなったことが原因です。宮内庁庭園課によると、昔はいるはずがなかった南方系のチョウも、今は見られるようになったといいます。気候の変異は、皇居の自然環境をも一変させつつあります。自然が訴えかけている切実なメッセージを、真剣に受け止めなければならないと、つくづく感じます。(生)

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