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【探訪】巨大な亀 のんびり甲羅干し 沖縄県・奥武島の畳石
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エメラルドグリーンの海で、巨大な亀が甲羅(こうら)干しをしているような風景が広がっていた。沖縄・久米島の東に浮かぶ人口28人の奥武島(おうじま)の「畳石」。別名「亀甲石(かめこういし)」とも呼ばれ、直径1、2メートルの五角形や六角形の石がざっと1000個、海岸に敷き詰められている。
この奇観を演出しているのは柱状節理(ちゅうじょうせつり)といわれる岩の規則性のある割れ目。「柱状節理は地下およそ100メートルにも及びます。海岸に露出しているのは表面だけ。奥武島全体がこの柱状節理に覆われていると考えられます」と、久米島自然文化センターの上江洲盛元(うえずせいげん)館長(72)。
数百万年前の火山活動の際、溶岩がゆっくりと冷え固まり五角形や六角形にひび割れていった。表面は風化して平らな形状になったと考えられている。
奥武島と800メートル離れた久米島が初めて橋で結ばれたのは昭和58年。「奥武島には中学校がないため、橋ができるまでは男子生徒は竹馬で、女子生徒は舟で海を渡って久米島に通学していました」。現在も奥武島に住む宮里真次さん(49)は当時を懐かしむ。
橋の完成で2島の行き来は容易になったが、畳石近辺に砂が堆積(たいせき)するようになった。「詳しいことは分からないが橋が潮流を遮り変化させたのではないか」と宮里さん。現在は畳石の3分の1ほどが砂に覆われている。
橋は観光道路でもあり、島民にとっては欠かせない生活道路。人と自然の共生というテーマを問いかける風景がそこにはある。(写真報道局 古厩正樹)



