MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

【外信コラム】イタリア便り 「国益」

2008.5.11 02:11

 政治家がまず最初に考えるべきことは、国の将来と、他国に侮られることのない自国の国際的地位についてである。

 イタリアのベルルスコーニ新首相は、先の総選挙での大勝に一役買った「北部同盟」の大幹部カルデローリ氏の入閣を、いち早く公表した。同氏は2006年2月、改革相だったときに、当時問題となったマホメットを侮辱する漫画がプリントされたシャツを着て、イスラム諸国から一斉に猛烈な攻撃を受けた経歴の持ち主だ。

 それだけに、「カルデローリ氏入閣」のニュースに、さっそくリビアの最高指導者カダフィ大佐の息子が「もし、彼が入閣するならばイタリアとリビアの関係に重大な影響を及ぼす」と警告した。リビアはイタリアにとって、天然ガスや石油を供給している重要な国である。

 この発言に、総選挙で大敗を喫した民主党の重鎮であり、元共産党主流派のリーダーとして中道左派政権の首相を務めたこともあるダレーマ前外相は、「閣僚の任命は憲法に定められたものであり、国内問題だ。カダフィ氏の発言は内政干渉である」と抗議した。もちろんベルルスコーニ内閣の閣僚候補に対する「国際的感覚に欠けた人物」との批判も忘れなかった。

 政権争奪戦のためならば国益も無視するどこかの国の野党首脳との違いを感じたしだいだ。(坂本鉄男)

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。