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【停車場ストーリー】JR中央線・大月駅 消えゆく歴史的駅舎 富士への玄関担い80年 (1/2ページ)
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丸太で組み上げ、切り妻型の屋根がかぶとの角のような破風(はふ)で飾られた駅舎が大月駅(山梨県大月市)。後方に戦国時代には小山田信茂の山城があった「岩殿山」がそびえる。小説「何処へ」(石坂洋次郎作)で登場する教師、伊能琢磨が降り立ちそうな雰囲気だ。中央線が明治35(1902)年に開業して大月駅ができ、現在の駅舎は昭和4(1929)年の建築で駅舎としては2代目。改修に改修が重ねられ、入り口部分だけが残った。
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丸太造りの駅舎はかつては国内各地にあったが、駅前開発が進むと耐火構造に変わらざるを得なくなり、次第に減った。JR東日本によると、大月駅のほかには水郡線の「袋田駅」(茨城県)や八高線の「明覚駅」(埼玉県)など数える程度だという。大月駅の駅舎も駅前再開発の名のもとに、あと2、3年で姿を消す運命。およそ80年間、大月の盛衰史を見つめてきた希少な駅舎だけに、解体を惜しむ声もある。
駅前でホテル、飲食業を営む天野平八郎さんは大正12(1923)年生まれ。今年85歳で、幼いころに駅舎で遊んでいて駅員室のストーブでやけどをしたことなど、まずは昔話を聞かせてくれた。
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