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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 犬は大丈夫?

2008.5.10 03:27

 韓国料理に「タク・ハンマリ」というのがある。鶏(タク)をまるまる1羽(ハンマリ)、鍋で煮て食べるという簡単なものだが、1羽ドーンと出てくるその野趣、豪華さ(?)が好きでよく食している。先日もなじみの店に出かけたら客が1人もいない。鳥インフルエンザがソウルまで迫り、客足が激減しているのだ。

 「せっかくきてやったのだからまけろ」と冗談をいうと「材料の入荷が減って逆に原価は上がっているからダメ」と憎らしいことをいう。米国産の輸入牛肉をめぐる“狂牛病”こと「BSE(牛海綿状脳症)騒ぎ」で牛肉恐怖症も広がっているため、韓国人は今や何を食べていいやら。

 韓国の牛肉料理はカルビをはじめ骨や内臓を利用したものが多いのでBSE恐怖症もわからないではない。先年、米国から輸入した工業用接着剤の原料になる安い牛のヒザ部分を食用に流用した業者がいて問題になったこともある。韓国料理で牛のヒザの靱帯(じんたい)が「トガニ」として好まれているからだ。

 ところで、ソウルの外国人の間では「韓国人は狂牛病より狂犬病を心配した方がいいのでは」との皮肉も聞かれる。名物の犬肉は輸入も飼育も畜殺も流通もまったく野放しでチェックされていないからだ。もっとも犬肉では反米デモにはならないが。(黒田勝弘)

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