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ワカサギ釣り復活でまちおこし 大阪狭山市
日本最古のため池として知られる大阪府大阪狭山市の狭山池で、かつて冬の風物詩だったワカサギ釣りを復活させる運動に地元住民らが取り組んでいる。アオコの大量発生でワカサギが生息しにくい環境になったため、葦の植栽や清掃などを行って水質浄化を目指しており、「ワカサギが戻れば観光客を誘致でき、町おこしにもつながる」と意気込んでいる。
狭山池は大阪府南部の同市の中心部に位置し、周囲約2850メートルで総貯水量は280万立方メートル。現存する日本最古のため池で、古事記や日本書紀にも登場する。
昭和30年代から60年代にかけ、ボートを浮かべてワカサギを釣る光景は狭山池の冬の風物詩だった。しかし、治水対策などを目的としたダム化工事が63年に始まったため、ワカサギ釣りはストップ。平成13年の完工後は水質などが大きく変わり、ワカサギが生息しにくい環境になったという。
このため市民らでつくる狭山池まつり実行委員会が16年から、池の水質浄化へ向けた運動を開始。湖畔への葦の植栽のほか、1個でドラム缶1杯分の水を浄化するとされるイケチョウガイも放流。さらに窒素やリンを吸収しアオコの発生を抑える効果がある野菜「空芯菜」をいかだにして湖面に浮かべている。
市水道局の水質調査では、水の汚れを示すCOD(化学的酸素要求量)は18年12月には1リットル中4・80ミリグラムだったが、1年後の19年12月には2・60ミリグラムに改善されるなど徐々に運動の効果が表れつつあるという。
ワカサギ釣りは北海道の網走湖や阿寒湖、群馬県の榛名湖などでの氷上釣りのイメージが強いが、関西でも滋賀県の余呉湖や奈良県の布目ダムなどで行われている。しかし、大阪府内にはワカサギ釣りを楽しめる場所はほとんどないといい、実行委の武田博允会長(77)は「ねばり強く市民が誇れるきれいな狭山池に戻していきたい」と話している。



