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「神の使い」は困り者?批判も予想される中、行政も手を焼く (2/3ページ)
このニュースのトピックス:旅
シカへの対策については平成10年、合併前の旧宮島町がエサやりを防止してシカを山に帰し、本来の生態系の中で適正な頭数に戻す方針を決定。看板やパンフレットなどで「エサを与えないで」呼びかてきたほか、動物園などシカの譲渡先を探していた時期もあったが、目立った効果はみられなかった。
しかし、その後もさらにシカ被害が増加。このため廿日市市は、旧町時代の失敗を踏まえ、昨年5月、有害鳥獣の計画的な駆除が可能になる「特定鳥獣保護管理計画」の対象地に宮島を加えるよう、広島県に要請。県は要請を受け、全島を対象にしたシカの生態に関する公的調査を初めて実施した。
その結果、約500頭のうち約200頭が、山ではなく厳島神社やフェリー乗り場周辺などに市街地に住み着いていることが判明。島の面積のわずか5%のエリアで、人家の周辺で観光客からのエサやゴミを食べて生きている実態が確認された。
こうした生態について県は、長年観光客や住民からエサを与えられてきたため−とし、「人間への依存状態を改善すればいい」と判断。また「神鹿として大切にされてきた存在。捕まえて殺すという方法はなじまない」という指摘もあったことから、今年3月、市に対し、駆除を視野に入れた「−計画」の対象とせず、市で対策を練るべき−との方針を伝えた。