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【停車場ストーリー】秩父鉄道・和銅黒谷駅 和銅献上から1300年、記念に駅名改称 (1/2ページ)

2008.4.26 22:17
このニュースのトピックス停車場ストーリー
和銅奉納1300年を記念して駅名を改称。ホームには「日本通貨発祥の地」と記された和同開珎のモニュメントが設置された。旧国鉄カラー1000系うぐいす色の電車が入ってきた和銅奉納1300年を記念して駅名を改称。ホームには「日本通貨発祥の地」と記された和同開珎のモニュメントが設置された。旧国鉄カラー1000系うぐいす色の電車が入ってきた

走る電車は昭和レトロ「旧国鉄色」復活

 4月1日に黒谷駅から「和銅黒谷駅」に改称した。ホームでは「日本通貨発祥の地」の言葉とともに、直径約1.2メートルの「和同開珎」のモニュメントが出迎える。

 駅名の元となる和銅の由来は1300年前の続日本紀の記録までさかのぼる。慶雲5(708)年、武蔵国秩父郡(現埼玉県秩父市黒谷)が和銅(自然銅)を献上。精錬を要しない純度の高い自然銅の発見を祝い、朝廷は年号を「和銅」に改め、和同開珎が誕生した。平成10年に奈良県で富本銭が発掘されるまで、日本最古の貨幣と言われていた。

 黒谷駅改称の話が持ち上がったのは昨年夏。和銅奉献1300年記念事業を盛り上げようと、市や鉄道、地元商工会などが集まって協議会を結成。その中で、和銅が採掘された和銅遺跡の最寄り駅である黒谷駅の改称計画が浮上した。

 計画を受け、和銅遺跡の保護活動を昭和30年代から続ける秩父市和銅保勝会が中心となって新しい駅名を検討。「黒谷獅子舞など伝統ある黒谷の名前を残しつつ、和銅の歴史を全国に知らしめたい」として、和銅黒谷駅に決めた。和銅保勝会の若林好会長(77)は「時刻表に和銅黒谷の名前を残すことができた。秩父鉄道の英断がありがたい」と目を細める。

 駅も改名に伴い、ホームに和同開珎の記念モニュメントを設置したほか、昭和20〜30年代風に屋根や待合室を改装。時刻表を漢字表記にするなど、レトロな雰囲気の駅舎となった。吉田勝彦委託主任(69)も「週末の観光客が多くなった。1300年の記念イベントを地元と連携して盛り上げていきたい」と笑顔を見せた。

 駅から歩いて5分。和銅献上を喜んだ元明天皇が鉱山の神・金山彦尊(かなやまひこのみこと)をまつり、和銅元(708)年に創建したとされる聖(ひじり)神社にたどり着く。御神宝は創建当時に採取された和銅石2個と、元明天皇から贈られた銅製のムカデ雌雄1対。和銅遺跡の玄関口として、地元でも親しまれている。聖神社を経てさらに山道を15分ほど歩くと、大きな和同開珎のモニュメントとともに、銅が採掘された和銅露天掘り跡が姿を見せる。

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和銅奉納1300年を記念して駅名を改称。ホームには「日本通貨発祥の地」と記された和同開珎のモニュメントが設置された。旧国鉄カラー1000系うぐいす色の電車が入ってきた
4月1日の駅名改称に伴い、ホームに和同開珎のモニュメントが設置された
昭和20〜30年代風のレトロ調に改装された駅舎
昭和20〜30年代のレトロ調の駅舎改装に合わせ、漢字表記になった時刻表
電車はリバイバルカラーと題して旧国鉄カラー1000系うぐいす色
和銅奉献1300記念列車は黄色だ
4月13日の和銅奉献1300年記念まつりで、ホームで和太鼓を鳴らし出迎える
4月13日、聖神社の例大祭で奉納された黒谷獅子舞
駅から徒歩5分。和銅献上を喜んだ元明天皇が鉱山の神・金山彦尊をまつり、創建したとされる聖神社
和銅遺跡の和銅露天掘り跡
和銅遺跡の和銅露天掘り跡の前にそびえる和同開珎モニュメント
17世紀初期に建てられたと言われる築約400年の内田家住宅(市指定有形文化財)。1300年前からこの地の会計を司っていたとされ、秩父地方の大工の技術で建てられたという
駅名改称の記念イベントで通過するSLパレオエクスプレス
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