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【Re:社会部】サクラは春、紅葉は秋
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国土の大半が温帯モンスーン地域にあるため四季がはっきりと分かれ、自然の姿が美しく移り変わる日本では「季節感」が豊かな情緒や文化をはぐくんできました。けれど、地球温暖化の影響で日本の季節感は崩壊しつつあります。
開花の早まりなど、温暖化が原因とみられるサクラの異変について龍谷大学の増田啓子教授(環境気候学)を取材したとき、「10月に狂い咲きするサクラが珍しくなくなってきた」という話を聞きました。特に平成18年10月には、九州・中国地方の6県で時期はずれの開花が見られたそうです。
「お花見と紅葉狩りが、一緒に楽しめますね」と冗談で言うと、「確かにできますよ。ただし、紅葉も時期が狂ってきているから、お花はウメになりますけれど」と増田教授。長崎でカエデの紅葉が正月にずれ込むなど、九州や四国では紅葉とウメの時期が近年、よく重なるそうです。これでは季節感もへったくれもありません。
サクラは春、紅葉は秋。そんな季節の移ろいに基づいて、日本人は共通のメンタリティーを築き上げ、文学や美術、衣食住に反映させてきました。それが壊れたら、温暖化時代の新しい季節感が生まれてくるのでしょうか?
なくしたものの“代わり”でしかないなら、味気ないに決まっている気がしてなりません。(壽)