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【赤ちゃんポスト1年】(上)全国から集まるSOS (1/3ページ)
■出産、子育ての悩み浮き彫り
熊本市の慈恵病院が、生まれたばかりの新生児を預かる赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)を設置して、間もなく1年を迎える。「追いつめられた母親と、赤ちゃんの命を助ける」「育児放棄を助長する」と賛否を起こした赤ちゃんポスト。その後を報告する。(村島有紀)
昨年5月10日に、病院が想定していない“大きな”子供が預けられたのをはじめ、月に1人以上のペースで、赤ちゃんポストの利用がある。今年3月には生後2週間以内の男児3人、女児1人が預けられ、うち1人に障害があったという。
「ゆりかごは、どうしても預けざるをえない人のための象徴的存在。一度も利用がないのが理想」としていた病院関係者の期待を裏切り、11カ月間で預けられた子供は16人に及ぶとみられる。熊本県の捨て子事例は一昨年まで、年に1件か2件程度だった。熊本市と熊本県は共同で有識者による赤ちゃんポストの検証会議を開催する。だが、赤ちゃんポストが“匿名性”を特徴とするシステムのため、背景の検証は難しい。
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慈恵病院の蓮田太二理事長は「ポスト設置の目的は、相談してもらうこと。預けられた数ばかりが報道されていますが、それよりも増えているのは全国からの相談です」と、ポストの意義を強調する。

