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苦悩する大阪の銭湯 21日から値上げし410円に (1/2ページ)

2008.4.19 13:31
このニュースのトピックス相次ぐ値上げ
21日から値上げする大阪市内の銭湯=大阪市西区の本田新温泉(撮影・大塚聡彦)21日から値上げする大阪市内の銭湯=大阪市西区の本田新温泉(撮影・大塚聡彦)

 大阪府の銭湯の入浴料金が改定され、21日から多くの銭湯で20円値上げした410円になる。背景には、スーパー銭湯の増加やボイラーの燃料となる原油の高騰があり、客足が遠のいている昔ながらの銭湯にとっては苦渋の決断だ。大阪府は銭湯数が全国最多ながら、ピーク時の半分以下に減少。銭湯の経営者は「値上げはしたくないが、このままではじり貧になる」と危機感を強めている。

 ▽苦渋の決断

 「客の減少で採算が取れない。値上げは避けたいが仕方がない」と大阪府公衆浴場業生活衛生同業組合の西田実理事長(80)は顔を曇らせる。

 大阪府公衆浴場入浴料金審議会は先月、原油高騰を理由に府内の銭湯(一般公衆浴場)の大人料金(12歳以上)の上限額を390円から20円値上げする答申を府に提出。これを受けて府内の大部分の銭湯が21日から値上げに踏み切る。

 銭湯の入浴料金は国の物価統制令に基づき都道府県が上限を設定。近年は全国的に値上げが相次ぎ、大阪でも昭和49年には60円だったのがほぼ毎年値上がりし、昭和57年には200円、平成7年には300円となり、17年10月以降は現行の390円となった。

 西田理事長は「『また値上げか』と思われ、従来通り足を運んでもらえるか心配」と話しており、経営に苦しむ銭湯にとって値上げは苦渋の決断だ。

 ▽消える湯けむり

 銭湯の苦戦は、時代背景が色濃く反映している。

 自宅に風呂があるのが当たり前の時代となり、需要は年々減少。さらに近年は、さまざまな風呂が楽しめるレジャー要素の高い大規模なスーパー銭湯が人気を集め、原油高や後継者不足が追い打ちをかけている。

 大阪府は銭湯数が全国最多だが、それでもここ数年、毎年約30〜60軒が廃業。昭和44年の2531軒から平成19年3月末で1103軒まで激減した。

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21日から値上げする大阪市内の銭湯=大阪市西区の本田新温泉(撮影・大塚聡彦)
21日から値上げする大阪市内の銭湯=大阪市西区の本田新温泉(撮影・大塚聡彦)

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