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日航機ニアミス事故判決で動揺広がる (1/2ページ)

2008.4.19 12:27
このニュースのトピックス航空・マイレージ

 平成13年1月の日航機ニアミス事故で管制官2人を有罪とした今月11日の東京高裁判決が、航空関係者の間で波紋を広げている。判決は「管制官や機長ら個人の刑事責任追及は相当ではない」とした1審判決を覆し、言い間違いという「単純ミス」を厳しく断罪した。責任追及よりも事故の再発防止を優先する国際的な流れに逆行する結果となり、「現場が萎縮(いしゅく)し、不安と緊張を強いる可能性も否定できない」と実務への影響も懸念されている。

 ▽揺れる現場

 国内外の航空機が1日約180機離着陸する関西空港。需要は伸び続け、朝夕を中心に航空路は込み合う。管制塔内のレーダー画面は一定の間隔で機影がびっしりと並び、管制官には国が定める基準の範囲でいかに間隔を詰めて多くの航空機を受け入れるか、状況を見極めた的確な判断が求められる。

 国土交通省関西空港事務所によると、「判決は少なからず現場に動揺を与えた」という。同事務所では管理職を通じて「言い間違い」によるミスの防止に向け細心の注意を払うなど、管制指示の確認徹底を現場で話し合った。事務所幹部は「常態ではない状況で管制官が判断を迫られたときに『有罪』が脳裏にあると素早い判断ができず現場が萎縮してしまうかもしれない」と話す。

 ▽過密な空域

 国交省によると、日本上空の航空機量は現在年間約500万機(全空域の延べ数)でニアミス事故当時の約410万機から約22%増加している。その一方で、管制官は1732人から1950人と約13%増にとどまっている。

 「今後も管制官が急増することは考えにくい。管制システムが管制官をフォローしているが、『人的エラーは起きる』として地道に対処していくしかない」(関空事務所幹部)

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