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【明解要解】30泊31日 全国一周バスの旅 (1/2ページ)
■参加18人、個人旅行にない一体感
札幌市を出発したJR北海道の「第16回全国一周バスの旅」(30泊31日)は29日目の16日、青森県古牧(こまき)温泉に到着した。日本海沿岸を南下して鹿児島県指宿市で折り返し、瀬戸内海や太平洋岸の各景勝地をめぐってきた。18人の参加者たちは個人旅行とは違う何かを得たようだ。(札幌支局 対馬好一)
バスの中では毎日、何となく同じような座席に座るが、最前列は交代制。毎朝、一番前に座った人がその日の抱負を述べ、「今日も一日頑張ろう!」と朝礼。全員が「オー!」と拳を突き上げてスタートする。
雪の残る日本海側を南下し、13日目の先月31日に山口県萩市で咲き始めた桜に遭遇、18日目の4月5日に訪れた大分県宇佐神宮で満開の花びらに迎えられた。
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長い旅のため、1週間に1回健康診断をする。ところが、2回目の健診があった4月1日、宿泊地の長崎県ハウステンボス近くの病院でハプニングが起きた。
この日から後期高齢者医療制度がスタートしたため、何人かが持ってきた従来の健康保険証が使えない。「新保険証が自宅に届いていることを確認し、後日健診費用を精算することで解決したが、一時はひやりとした」(JR北海道営業部)という。
毎日同じバスで生活していると、メンバー同士も徐々に仲良くなる。足が不自由な人が車いすを借りると、それを別のメンバーが押したり、食べ物を取ってあげたりする関係ができあがった。一行のうちの3人は19日目の4月6日朝、北九州市で別れて札幌に戻る前半だけの参加。70歳代の夫婦は、全コース走破する別の夫婦と親しくなり「別れがつらい。一周コースにすればよかった」と、同市門司港近くのホテルで涙を流さんばかりに、バスを見送った。


