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【街物語】(19)人気沸騰!7人のがばいばあちゃん (1/3ページ)
そろいの手拍子が、ずれてしまう。せっかく覚えた振り付けを、思いだせなくなることがある。それでも前奏が流れると、懸命に踊り始める。
「何もせんで待っとるだけでは、気合が出んとよ」
永松栄子(81)と石橋キミエ(80)は、そういって立ち上がると、声をそろえて歌い、大きく腕を振った。
島田洋七の大ヒット小説「佐賀のがばいばあちゃん」のテレビドラマロケ地となった佐賀県武雄市。「いで湯と陶芸の里」として知られる人口約5万人の小さなまちには、ドラマに負けない「がばい(すごい)ばあちゃん」7人組がいる。昨年末、「うれしか 楽しか ちゃーがつか」の曲でCDデビューも果たしたおばあちゃんグループ「GABBA(ガバ)」だ。
最年少でも62歳、最高齢は91歳という7人は、デビュー曲をひっさげ、月十数回のステージをこなす。ハンセン病施設、幼稚園、市長会、農協の集会など行き先はさまざまだが、7人の愛(あい)嬌(きよう)ある歌とダンスは好評だ。
《なんでんかんでん(なんでもかんでも)武雄 なんでんかんでん だんご 温泉》
町の名産をPRする歌詞は、市長の樋渡啓祐(38)の手による。
「年取った人が元気なところは町も元気。これだけ(7人)寄れば笑うから、ますます元気になる」。そう語る栄子は、7人組のリーダーとして、武雄市応援団長を自任する。
「かっぱきみちゃん」の愛称で呼ばれるキミエは、漬物加工所「かっぱの里」の代表でもある。「明日ステージがあると思うと、仕事がはかどるとよ」
「夢は紅白歌合戦出場」という80代の笑顔は、今が満開だ。
昨年1月、ドラマのヒットを観光PRにつなげようと、樋渡が市内のがばいばあちゃんを招集したのが始まりだった。
「当時の武雄は隣接する2町と合併して1年足らず。手を取り合って新市を作ろうという意味を込め、旧3市町から均等におばあちゃんを集めました」。同市佐賀のがばいばあちゃん課の犬塚浩之(30)は、そう解説する。













