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【探訪】星空に架ける光の橋 静岡県島田市・蓬莱橋
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満天の星が降り注ぐ夜の大井川に、一直線に伸びる光の橋が架かっていた。静岡県島田市の「蓬莱橋(ほうらいばし)」は平成9年、ギネスブックに「世界一長い木造歩道橋」として認定された。
市街地と茶畑の広がる牧之原台地を結ぶ橋は幅2・7メートル、長さは897・4メートル。川面に映える緑の光の帯を演出しているのは、橋に設置された720個ものLEDソーラーライトだ。
「蓬莱橋」は昨年7月に猛威を振るった台風4号で、約70メートルに渡って橋脚を流失するなど大きな被害を受けたが、3月25日に全面開通。再び歩行者と自転車の通行が可能になった。
島田市は江戸時代、東海道島田宿の宿場町として栄えた。しかし、江戸防衛を理由に大井川は架橋・渡船が禁止され、人足による川越えが行われた。「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」である。
明治に入ると、牧之原側で茶の栽培が開始されて対岸との交易が盛んになり、明治12年、農民らの出資により蓬莱橋が造られた。大雨や台風などで何度も流されたが、その都度復活し、地域の貴重な通勤、通学路として愛された。平成6年、島田大橋の開通により利用者は減ったが、今でも多くの観光客を集める重要な観光資源だ。
茶農家の70代の女性もかつて通勤に蓬莱橋を渡っていた1人。「自宅が島田側なので、昔は蓬莱橋まで自転車で来て、そこからお弁当を入れた茶かごを背負って歩いたもの。子供を背負って渡った時期もありました」と懐かしむ。
♪夏も近づく八十八夜…。周辺ではまもなく茶摘みの季節を迎える。(写真報道局 山田俊介)



