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熊野古道のセラピーツアー人気 世界遺産で元気 メタボ対策にも有効!? (1/2ページ)
「熊野セラピー」が静かなブームになっている。
熊野とは、和歌山、三重両県にわたる紀伊半島南部一帯。本宮(ほんぐう)・新宮(しんぐう)・那智(なち)という熊野三山が鎮座し、その参詣道である「熊野古道」が2004年にユネスコ世界遺産に登録されてから、“聖地・熊野”の名は世界に知られるようになった。
≪県が研究・開発≫
熊野古道は平安時代から、貴賤を問わず老若男女が自らの“蘇り(心身再生)”を祈りながら歩いたとされる。深い森の中、起伏に富んだ地形をマイナスイオンを浴びながら歩くのは、現代風にいえば癒やしの健康ウオーキングだ。
そこで和歌山県は、熊野旅行を通じてストレス過多な現代人の健康増進を図るプログラムを開発した。それが「熊野セラピー」。古道ウオークをメーンに、熊野にまつわるレクチャーや温泉、田舎料理などを組み合わせたこのセラピーは、リピート率が非常に高いという。
現地集合でさまざまなコースを数時間かけてウオーキングする基本プランは月3回ほど開催。古道のメーンルートの一つ中辺路(なかへち)約38キロを、4日間かけて踏破する企画もある。きょう6日に開催される、七越峯の桜と趣向を凝らした花見弁当を楽しむ「熊野桜ウォーク」は、定員25人がすぐにいっぱいになった。
世界遺産・健康村推進班の日根かがり班長は、「東京や九州から泊まりで参加する人も増え、最近は人気コースはキャンセル待ち」と話している。
県は、熊野を健康増進を目的とした観光、ヘルスツーリズムの観点からブランド化するため、セラピーの健康効果について調査と研究を進めてきた。すでに、古道ウオーク後にはストレスホルモンが減ることや、免疫力を示す物質が増えること、そして精神的な安定が得られることなどが次々と実証されているという。
「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策や予防医学の一環としての価値が認められてきました」と、日根さんは胸を張る。社員の健康対策として取り入れる企業も現れた。


