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【停車場ストーリー】天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:停車場ストーリー
文化財5施設残る 鉄道の原風景が凝縮
浜松の北方に広がる北遠地区の玄関口となる浜松市天竜区二俣地区。戦国時代に武田信玄と徳川家康が激しい攻防を繰り広げた要衝の地で、天竜川沿いにある二俣城址(じょうし)が当時の面影をわずかに残す。その街並みに埋もれるように存在する天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」。構内に前身の旧国鉄二俣線「遠江二俣駅」時代から残る古めかしい施設が並び、現存が珍しい転車台や扇形車庫など5施設が国登録有形文化財に指定されている。いずれの施設も昔の姿のまま“現役選手”として働いており、その光景はまさに「鉄道の原風景」を思わせる。
二俣線は戦争で空襲などにより東海道線が不通となった際の代替迂回(うかい)路線として、昭和15年に掛川〜新所原間約68キロが全線開通。遠江二俣駅もその中心駅として同年に誕生した。同線は戦後も、建物が焼かれ大量の木材を必要としていた東京や浜松などの都市に向け、良材とされた「天竜杉」の輸送路線として活躍。上流の山々から天竜川を伝って運び込まれた材木が輸送基地となった遠江二俣駅からピストン輸送された。当時、駅周辺には製材会社の貯木施設や宿、料理屋が並び、自動車輸送が整備された昭和40年近くまで多くの林業関係者で栄えたという。
その後、昭和62年に国鉄民営化により第三セクターの鉄道として生まれ変わった。
構内の車両基地は、昭和46年まで走っていた蒸気機関車時代の名残が色濃い。機関車の煙を抜くために屋根が高い扇形車庫、機関車を動かすために必要な水をためるコンクリート製貯水タンクなど年代物ばかり。列車の方向転換のための転車台(ターンテーブル)は、すべてがディーゼル車となった今もなくてはならない存在だ。
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