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開通から丸10年 明石海峡大橋 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:倒産・破綻
本州(神戸市垂水区)と淡路島(兵庫県淡路市)を結ぶ世界最長のつり橋・明石海峡大橋(3911メートル)が5日、開通から丸10年を迎える。開通当初は、その利便性から「夢の懸け橋」と期待されたが、今は割高な通行料金に加え、淡路島の人口流出や産業の衰退など深刻な問題を抱えることに。一方で観光客増加などのメリットも見えており、島と大橋の共存の方策をさぐる必要に迫られている。
◆産業直撃◆
大橋の開通で、フェリーや高速船などで本州と往来していた大橋開通前に比べ、島民の生活圏は確実に広がった。その反面、淡路島内の事業所の倒産件数が急増するなど、便利になったがゆえに主要都市に人や物が吸い取られる「ストロー効果」現象が顕著となった。
民間調査会社と県の集計では、開通前は島内企業の倒産はほぼゼロだったが、平成10〜19年の10年間で97件(負債総額498億円)あり、うち建設業が4分の1の25件(同130億円)を占めた。県は「開通後はそれまでなかった島外業者の建設工事への参画が増え、競争が激化した」と話す。
また、消費者はマイカーやバスを利用して神戸や大阪の百貨店や家電販売店、商業施設などに流れ、島内最大規模だった本町商店街(洲本市)では橋の開通後に全体の1割の約20店が店を閉めた。
さらに、大橋開通前は約17万人いた淡路島の人口は現在15万人を切った。少子化と、島に大学や大企業が少ないため若者が島外に流出するなど年間1500人もの減少が続き、県は20年後は約12万人に減ると予想している。

