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【大人のなり方】携帯電話のマナー 社会という「公」優先

2008.4.1 08:30
このニュースのトピックスケータイ・PHS

 外出中に電車の事故に巻き込まれた。電車は停止してしまい、会社に戻る時間が大幅に遅れることは確実だ。いつ電車が動き、次の駅に到着するまでにどれだけの時間がかかるかわからない。このような場合に、どのような行動をとるべきだろうか。

 (1)緊急事態なので電車の中から上司に携帯電話を掛けて連絡する。

 (2)電車が動くのを待ち、次の駅で途中下車して連絡を入れる。

 (3)何もせずに会社に戻ってから事情を説明する。

 このケースについて、若手社員が対象の研修会で尋ねたことがある。最も多い答えは(1)だった。携帯電話のマナーとして、電車の中から通話をしてはいけないことはわかっているが、緊急事態だからやむを得ない、という立場である。

 果たしてそれでいいのだろうか。(2)と答えた人から異見が出た。緊急事態とはいえ、電車の中はパブリックな場所だ。会社と自分の関係は、電車に乗っているまわりの人たちからみればプライベートなもの。それを優先させていいのか、という反論である。

 公私を厳しくとらえれば、(2)が正論である。もちろん、そんなに杓子(しゃくし)定規に考える必要はないし、状況を踏まえた判断や対応が必要な場合もある。

 しかし、原則は大切だ。会社という「私」よりも、社会という「公」が優先する、という原則にしたがった行動ができるかどうかが重要である。仕事をしていると、人間としての考え方が問われるこのケース以上に、難しい判断を迫られることがある。(日本監督士協会常任理事 佐藤方俊)

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