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【ゆうゆうLife】家族がいてもいなくても 久田恵(61) (2/2ページ)
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ええっ! ウソーッ! という感じ。もう、青天の霹靂(へきれき)。
それも「できちゃった結婚」とか。しかも、しかもである。息子の彼女は一人娘。親の方は「娘よ、エリート男をよくぞゲットした」と、家の敷地内に新居まで用意してちやほや、手出し不能な状態に囲い込まれてしまったとか。
要するに、彼女としては、母親人生をかけた血と涙の結晶の息子をいきなり現れたよそんちの親にかっさわれてしまった、というかっこうなのだそうだ。
そこまで聞くと、さすがに周りは、まあ、と吐息をついてシンとしてしまったのだけれど、ふと、誰かがつぶやいた。
「だからね、子どもにお金やエネルギーをやたら注ぎ込むなんて、ほんと無駄ってことなのよ。むしろ、老後資金として、自分たちのために貯蓄すべきだったのよ。それが賢い親ってことねえ」。このミもフタもない感想に、一同、なるほどと納得。
そう、子育てを終えて、やっと気がつく現実、というものがあるのだった。
子育てに目下、四苦八苦の母親たちに「お受験ママのある結末」としてこの寓話(ぐうわ)のようなエピソードを伝えるとすごくウケる。
実は、どこかでみな「過剰な頑張り」や「過剰な教育費の投入」って、無駄かもしれない、少なくとも「母親である私の人生を幸福になんかしない」と気付いているにちがいない。(ノンフィクション作家)