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“ブラック・ジャック”超えた!天才ドクター奇跡の手術成功
米フロリダ州のマイアミ大ジャクソン記念病院は21日(日本時間22日)、患者の6つの臓器を体外に取り出してがんを切除し、その後6臓器を体内に戻す世界初の難手術に成功したと発表した。手術を担当したのは、同病院移植外科の加藤友朗(ともあき)医師(44)らのチーム。加藤医師はこれまで多くの移植手術で成功を収め、医療番組でも紹介されているリアル“ブラック・ジャック”だ。
世界初の難手術をやってのけた加藤医師。「長年の多臓器移植の経験で可能になった。切除不可能とされるがんの患者に適応できる」と話し、がん患者への今後の治療に大きな光が差したことを強調した。
マイアミ大ジャクソン記念病院によると、加藤医師らが担当したのは、内臓の筋肉にがんの一種、平滑筋肉腫を発症した63歳の女性患者の手術。薬や放射線による治療で改善せず、太い動脈を巻き込んでいたため通常の手術では切除できなかった。
そこで加藤医師らはがんとともに胃と肝臓、膵臓、脾臓、小腸のすべてと大腸の3分の2を体外に取り出し、保存液で冷却してがんを除去。その後、必要な部分に人工血管をつなぐなどの措置をして臓器を体内に戻した。手術は15時間に及んだという。
加藤医師はこの大手術の後、20日(日本時間21日)にも、生まれつき腸などの消化器官が正常に機能しない難病「ヒルシュスプルング病類縁疾患」を患い、胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓の同時移植のために渡米した各務宗太郎君(8)=名古屋市東区=の移植手術も同病院で担当。無事に終了したという。
加藤医師はこれまでにも子供の多臓器移植手術を数多く成功させ、テレビの医療番組で「マイアミの天才」として紹介されるなど注目を集めてきた外科医。2004年12月には、渡米した大橋陽佑ちゃん(当時11カ月)への日本人初となる6臓器(小腸、大腸、胃、肝臓、膵臓、脾臓)同時移植を手掛け成功した。
また05年12月には、神達彩花ちゃん(当時11カ月)の臓器移植手術も執刀した。彩花ちゃんの父親がJリーグ鹿島アントラーズのサポーターだった縁でJリーグやプロ野球などスポーツ界に支援の輪が広がり、渡米費用などが捻出された結果、実現した手術だった。彩花ちゃんはその後、感染症のため亡くなったが、陽佑ちゃんは今年1月、4回目の誕生日を迎えた。

