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【もてなしの心】プロ野球選手が宿泊し、神戸牛が楽しめるホテルの3代目女将 (1/2ページ)

2008.3.16 11:27
このニュースのトピックス関西ういーくえんど

 阪神間のほぼ真ん中に位置する兵庫県芦屋市。JR芦屋駅前にある「ホテル竹園芦屋」は今年、創業55年を迎える。ビジネスマンや観光客のほか、阪神甲子園球場での試合に臨むプロ野球チームも利用。ホテルの前身で、今も隣接する精肉店「本竹園」の神戸牛は、舌の肥えた近在のグルメもうならせる。祖父母が始めた竹園で3代目の「女将」として、サービス統括部長を務める岩出敦子さん(40)は「家に帰ってきたようにくつろいでもらいたい」と、細やかな気配りを心がけている。

(阪神支局 阿部佐知子)

 芦屋駅を降り立つと、目の前に商業施設が立ち並ぶ。そのにぎやかな一画に、9階建てのホテル竹園芦屋はある。足早に行き交う買い物客や通勤客。少し西へ足を延ばせば、市の中心部を流れる芦屋川。せせらぎに耳を澄まし、六甲山系を眺めながらの散策を楽しむことができる。

 創業は昭和28年。その6年前から「竹園精肉店」を経営していた岩出さんの祖父母が、「隣の小さな旅館をやってくれないか」と頼まれて始めた。

 竹園精肉店は、神戸牛の店として地元や遠方から客が集まる人気店だった。旅館は「肉が食べられる旅館」として営業を始める。家族経営で、祖父の貞次さんが精肉部門を取り仕切り、竹園旅館を切り盛りするのは祖母の菊代さん。常連客からは「お母さん」と呼ばれて親しまれていた。

 旅館の中に住み、家族だけの生活は経験したことがない。食事も幼いころから、宿泊客と一緒。岩出さんは「お客さんのもてなしは、見よう見まねで覚えてきた。言葉にするのは難しい」と振り返る。竹園旅館は生活の一部だった。

 昭和63年、同駅前の再開発とともに、旅館はホテルに生まれ変わった。当時は大学生だったが、「新しく入ったレジを誰かが覚えなければいけなかったので」(岩出さん)と、ホテルでの仕事を本格的に始めた。

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