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三浦雄一郎さん、「自分自身の可能性にトライ」
5月に世界最高峰チョモランマ(8848メートル)登頂に挑むプロスキーヤーの三浦雄一郎さん(75)が出発を1週間後に控えた13日、東京都内で記者会見し、「自分では年を取ったとは思わない。実感としては40代。人間、自分自身の可能性にトライしたい」と意気込みを語った。
三浦さんは今回の挑戦の意義について、登頂過程の自身の生理データが高齢化社会における「抗加齢」の一つの指針となることを目指す−としており、会見では同席した主治医らが共同研究の状況を紹介した。
三浦さんの持病である不整脈の主治医で、今回ベースキャンプまで同行する日本医科大の小林義典医師は、三浦さんの不整脈について「昨秋のチョモランマ遠征では、ほぼ不整脈が出ない状態で、6600メートルまで登れた。低温、低圧、低酸素という過酷な状況下でどうなるかは未知数だが、予防・対処ができれば、多くの高齢の登山者にとっても福音となる」と話した。
また、低酸素環境下での人間の遺伝子研究を行っている順天堂大の白澤卓二教授(加齢制御医学)は「三浦さんらの解析はまだ終わっていないが、今後、登山の高度馴化(じゅんか)プログラムの組み立て方法などに活用できれば」と研究状況を説明した。
続いて開かれた壮行会では、中国の崔天凱・駐日大使があいさつし、「今年は中日平和友好条約締結から30周年で、北京五輪が開催されるという節目の年。三浦さんのチョモランマ登頂には特別の意義がある」と強調。「快挙を通じて五輪精神が発揚され、両国のスポーツ交流、国民の交流が深まるのは間違いない」と話した。
三浦さんは今月20日に日本を出発。ネパールで10日間、5000メートル程度の高度馴化を行った後、4月11日にチベットのベースキャンプ入りし、6000メートル台、7000メートル台の高度馴化を2回かけて実施。天候などのタイミングを見計らった上で5月に頂上へアタックする。