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【75歳の挑戦 地球の頂点】(4)清掃登山隊「山の環境から国変えたい」 (2/2ページ)

2008.3.10 21:40
このニュースのトピックス地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
エベレストに捨てられた酸素ボンベを回収する野口健さん(中央)。天候や体力的な問題から放置する登山者もいるため、8000メートル付近に多いという(野口健事務所提供)エベレストに捨てられた酸素ボンベを回収する野口健さん(中央)。天候や体力的な問題から放置する登山者もいるため、8000メートル付近に多いという(野口健事務所提供)

 宣言通り、野口は2000年から4年間、毎年清掃登山を行った。作業中の野口に会った三浦雄一郎(75)は、糞尿(ふんにょう)を自ら運ぶ野口に「そこまでやるのか」と驚き、称賛した。酸素ボンベ500本を含む7.7トンのゴミを回収したが、サウスコル(7984メートル)から6500メートルに設置したベースキャンプまでゴミを降ろしては登る−という過酷な作業のため、3人のシェルパが命を落とした。野口自身も、帰国後は肝機能障害など、深刻な体調不良で入院した。

 死者まで出した清掃登山の意義を野口は自問した。だがシェルパが「サガルマタ(エベレスト)はネパールの象徴。そのゴミを拾うことで、国を変えたい」と言ってくれた。清掃活動はシェルパの村にも広がり、今年は初めてネパール人による清掃登山隊が組織されることになった。

 野口は最近、地球温暖化の氷河への影響を調べている。ヒマラヤの氷河は、最も影響を受けやすいとされている。

 「ゴミと同じように、取り組みを地元につなげていきたいんですよ」

 野口のヒマラヤ通いは、まだ続きそうだ。

     =文中敬称略

    (木村さやか)

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エベレストに捨てられた酸素ボンベを回収する野口健さん(中央)。天候や体力的な問題から放置する登山者もいるため、8000メートル付近に多いという(野口健事務所提供)

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