ニュース: 生活 RSS feed
【遊遊楽楽】奈良・高取 歴史ある町に生きる“もてなしの心” (2/4ページ)
このニュースのトピックス:関西ういーくえんど
CG制作は、地元で街おこし活動を進める野村幸治さん(65)が「このまま埋もれさせるのはしのびない。本物は無理でも、何とか蘇らせられないか」と考え、同大学に提案したのがきっかけとなった。「CGは、多くの方々のいちずな思いと努力の結晶です」と野村さん。約420年前に建てられた名城が、いまだ多くの人々を魅了している−。石垣を見つめながら、感慨にひたった。
◇
高取山の中腹には古刹(こさつ)・壷阪寺がある。大宝3(703)年の創建とされ、本尊は十一面千手観音菩薩(ぼさつ)。「眼病封じの寺」として知られ、盲目の夫・沢市と妻・お里の夫婦愛を描いた浄瑠璃「壼坂霊験記」の舞台でもある。
なぜ「目の観音様」なのか。「諸説ありますが、観音様のたくさんの手のうち、太陽を表す『日照摩尼手(まにしゅ)』と、月を表す『月照摩尼手』から、光明がいただけるとも言われています」。同寺僧侶の喜多昭真さん(38)が教えてくれた。
奥へ進むと、立派な大仏が目をひく。昨年11月に完成した「壷阪大佛(だいぶつ)」。基壇を含む高さは15メートル、重さ約400トンに達し、普賢・文殊両菩薩、千手観音の3石像の後ろで静かに目を閉じている。仏教の聖地・インド産の花崗岩(かこうがん)を使い、現地にある同寺の工房で6年がかりで制作された。
同寺にはほかに、立像の大観音石像(昭和58年完成、高さ20メートル)、横たわる大涅槃(ねはん)石像(平成11年完成、全長8メートル)もある。
友人2人と参拝した奈良県宇陀市の森口みさえさん(66)は「お顔を見ているだけで心が安らぎます」と熱心に手を合わせていた。






