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【遊遊楽楽】奈良・高取 歴史ある町に生きる“もてなしの心” (1/4ページ)
奈良県中部にある高取町。全国ブランドの観光地・明日香に隣接しながら、案外その存在は知られていない。だが「日本一の山城」ともいわれる高取城跡や、古代の天皇も眼病回復を祈願したという壷阪(つぼさか)寺、江戸時代の町並みが残る土佐街道などさまざまな見どころがあり、明日香に負けない魅力を有する。歴史の息吹を感じながら散策を楽しんでみては!?(内田透)
高取山(標高584メートル)山頂にあった高取城は、天正13(1585)年に豊臣秀長の命を受けた本多太郎左衛門が本格築城。周囲約3キロにおよぶ城内に、3層の石垣に囲まれた天守閣、27の櫓(やぐら)、33の門などを備えたといい、日本三大山城の一つに数えられる。
江戸前期以降は譜代・植村家が治め、明治に入って取り壊しが決定。しかし、石垣の一部は、修復が施されながら今も姿をとどめている。
山頂を訪れたのは、2月のまだ雪の残る休日。舗装された登り坂を黙々と進み、急峻な山道を汗をかきながらさらに上がると、突如開けた場所に、立派な石垣がそそり立っていた。
高さ15メートル前後はあろうか。圧倒的な迫力で、往時の雄姿をしのばせる。さすが「日本一」といわれるだけのことはある−。丁寧に積まれた石の造形美に、しばし見入った。
山頂では数組の来訪者に出会えた。「こんな場所に城を建てるとは、さぞ大変だったでしょう」と、石垣上のベンチにお弁当を広げていた大阪府藤井寺市の自営業、安田俊三さん(60)、由利子さん(60)夫妻。全国各地の城を訪ね歩いているという東京都国立市の会社員(62)は「山城でこれだけの石垣はほかにはない。感動した」とうなった。
実は、ありし日の高取城には、ネット上で出合うことができる。奈良産業大学(奈良県三郷町)の職員や学生ら13人で構成した「高取城CG再現プロジェクト」が昨年3月、約1年半がかりで完成させたコンピューターグラフィックス(CG)が、10枚の画像と3分37秒の映像にまとめられ、同プロジェクトのホームページで公開されている。






