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【流域紀行】多摩川を歩く(6) 東京の里山 (1/2ページ)
高尾山は都心に近い大自然として昨年、ミシュラン初の日本旅行ガイドで三つ星観光地に輝いた。八王子は、その高尾山から流れ出る浅川が多摩川に合流する一帯に広がる「東京の里山」。
江戸期には甲州街道の関東防衛の拠点となり、明治に入ると群馬や多摩の絹織物を横浜港まで運ぶ「絹の道」の中継地となった。
いまも昔も時代が求める交通の要衝。その八王子に昨年4月新しい交通名所が誕生した。東京初の道の駅「八王子滝山」。オープン以来、平日でも2500人が訪れる人気スポットになった。キーワードは「地産地消の都市型道の駅」。ミシュランの調査員もぜひ立ち寄ってほしい。(石野伸子)
■野菜あふれる道の駅
道の駅「八王子滝山」は、中央道の八王子インターチェンジから約5分の道路わきにある。レンガ模様の平屋建て、ステンレスにガラス張りのドアは、落ち着いた高級スーパーといったイメージだ。平日の朝だというのに駐車場は満杯、農産物売り場の前では品定めをする熟年夫婦や家族連れでにぎわっている。
「一品一品にこだわりがあるんですのよ。朝来ないと品切れになってしまうのがたまご。水がいいのでお豆腐も人気です。あっ、今日はいいクレソンが入っていますね」
駅長の芥川麻実子さん(59)は上品な山の手マダム風。実際、東京都世田谷区に住んでいて、道路関係の評論やPR広報を手がけてきたキャリアを買われ、駅長に迎えられた。いまでは道の駅の顔として地元のケーブルテレビなどに登場する機会も多く、「駅長さぁーん」と握手を求められることも多い。
「地元の方に愛される場になっている実感があり、うれしいですね」
「道の駅」はドライバーが安心して利用できる施設として市町村が国土交通省の認可を得て開設する。全国にいま880カ所。地方では観光地へ向かう立ち寄りポイントといったつくりが多いが、「八王子滝山」は東京初の道の駅として、「都市型」第1号をめざした。



