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知ってるつもりで知らないかも… サケ 北海道ブランド続々 (2/2ページ)
さらに希少価値が高いのが、羅臼(らうす)漁協(羅臼町)の「鮭児(けいじ)」。数千匹から1万匹に対して1、2匹の割合でしか捕獲できない幻のサケだ。見た目は小ぶりだが、うろこの光具合や霜降りのような脂の乗りは、地元漁師にとっても垂涎(すいぜん)の的となっている。
価格も超一流だ。北海道電力の子会社、北海道フードフロンティアが運営する食材関連店舗「北海道フーディスト」の07〜08年度ギフトカタログによると、知床産新巻きサケの価格は5250円。これに対し限定5本の鮭児は15倍の8万円にも上る。北海道フーディスト八重洲店の梶田英樹店長によると「年末に新巻きサケを送りたいというニーズは根強く、鮭児も高額にかかわらず売れる」そうだ。
東京駅八重洲口の駅前にある同店では、約1000種類の食材を取り扱う。全体の売り上げに占める水産加工品の割合は約3割。その中でもサケと、サケの卵をほぐして食塩水に漬けた「イクラ」は人気食材だ。
サケの食べ方の主流は「焼き」。北海道ではバーベキューの食材としてもおなじみだ。このため同店では銀聖など、各種ブランドの切り身を特に充実させている。
一方で、たくさんの加工品も存在する。メジャーなのがスモークサーモン。サケの刺し身とイクラのしょうゆ漬けを混ぜ合わせた珍味、「ルイベ漬」やアイヌ民族の保存食がルーツといわれる乾燥品の「とば」も人気の的で、いずれもお酒と相性がよい。朝食から晩酌−。サケは常に食卓を彩る貴重な食材だ。(伊藤俊祐)
【用語解説】サケ
サケ目サケ科サケ属の魚で、通常、シロザケを指す。川で孵化(ふか)し、5センチくらいの大きさになって川を下り3〜5年の間、海で過ごした後に生まれた川に戻って産卵する。産卵期の成魚の全長は平均70、80センチ。国内では北海道をはじめとして青森、岩手、秋田、宮城、新潟などの11道県でサケ漁が行われている。食べ方は刺し身、焼き物から鍋に至るまで多種多様だ。
江戸時代では将軍家への献上品としても重宝されていた。北海道の先住民族であるアイヌにとっても、サケは貴重な食料資源だった。干して保存食としたり、皮や骨までも活用し、捨てるところがないため、現地の人たちはサケを「神がくれた魚」と呼んであがめていたという。


