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光源氏を取り巻く女にスポット 源氏物語友禅完成

2008.3.6 21:07
丹後ちりめんの生地に手描き友禅染で表現した「源氏物語」=京都府京丹後市弥栄町丹後ちりめんの生地に手描き友禅染で表現した「源氏物語」=京都府京丹後市弥栄町

 「源氏物語」の存在が確認されて今年で1000年とされる「源氏物語千年紀」に合わせ、京都府京丹後市弥栄町の手描き友禅染作家、植野真知子さん(57)が、「源氏物語」をイメージした友禅染の作品10点を完成させた。京都市内で開かれる関連イベントなどに提供する予定だ。

 植野さんは地元の府立峰山高校を卒業後、伝統的な加賀友禅の染色と京友禅の図案の技術を学び、約30年前から注文に応じて手描き友禅の着物を制作している。

 京丹後市内で丹後ちりめん加工業を営む兄、芳章さん(60)が昨秋、「輸入繊維に押されて販売不振の丹後ちりめんのPRを兼ねて、源氏物語千年紀に合わせた作品を発表してみては」と提案。与謝野晶子訳の「源氏物語」に長年、親しんできた植野さんが年明け早々から創作を始めた。

 主人公の光源氏よりも彼を取り巻く個性的で美しい女性たちに共感したという植野さんは、女性に焦点を当てた下絵を作成。光源氏と出会ったころ縁側で庭を眺める若紫、光源氏の訪問に際して几帳(きちよう)のそばに上衣だけを残して立ち去る空蝉、宮中に入る準備に追われる梅壺などを表現し、鮮やかな色彩の友禅染で仕上げた。

 作品は、いずれも縦26センチ、横76センチ。織り上げた糸のよじれが、やわらかい光沢を放つ高級感あふれる丹後ちりめんの生地に、色鮮やかな30色以上の染料を用いて、平安王朝の世界にふさわしい雅(みやび)を表現した。

 植野さんは「『源氏物語』の愛読者に作品を楽しんでもらえたらうれしい」と話している。問い合わせは植野さん((電)0772・65・4151=創作工房「ちりめん工芸館」)。

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丹後ちりめんの生地に手描き友禅染で表現した「源氏物語」=京都府京丹後市弥栄町
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