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【停車場ストーリー】JR常磐線・偕楽園駅 「梅まつり」限定の臨時駅 周辺には歴史ロマンも (1/2ページ)
春の訪れを告げる駅−といえるかもしれない。普段は電車が通り過ぎるだけの無人駅だが、この季節、にわかににぎわいを見せる。
JR常磐線の水戸駅と赤塚駅の間に位置する偕楽園駅(水戸市常磐町)。「日本三名園」に数えられる偕楽園に隣接する駅で、毎年2月下旬から3月下旬にかけてこの庭園で開かれる「水戸の梅まつり」期間中の土日、祝日だけ乗降可能な期間限定駅だ。今年の初日となった2月23日には、関東地方に春一番が吹いた。
偕楽園は天保13(1842)年、水戸藩の9代藩主、徳川斉昭が創設。藩士の休養の場にすると同時に領民と偕(とも)に楽しむ場にもしたいとして「偕楽園」と命名した。 100種3000本の梅の木が立ち並ぶ梅の名所として知られ、梅まつりには、県内外から多くの観光客が訪れる。斉昭の精神を受け継ぎ、偕楽園は「日本三名園」では唯一、入園料が無料だ。
ちなみに、偕楽園駅には下りホームしかなく、上り列車はすべて通過する。このため首都圏からの観光客は、帰りはいったん下り列車に乗って隣の水戸駅で折り返さなければならない。バスで水戸駅に向かうこともできる。商売上手といえば商売上手だ。
駅の開設日には、水戸駅員らが偕楽園駅員として応対する。駅員は「梅の花が満開になる時期など、多いときは1度に 100人以上が降車されますよ」と話す。
「ごゆっくりお楽しみくださいませ」。電車を降りると、あでやかな着物をまとった「水戸の梅大使」が笑顔で出迎え、梅まつりのパンフレットを手渡してくれる。
宇都宮市から友人とやってきた女性会社員(24)は「偕楽園に来ようと調べていたら、偕楽園駅を見つけて初めて利用しました。便利で助かります」と話し、ホームで梅大使と記念撮影を楽しんでいた。
偕楽園駅の開設期間が近づくと、首都圏の駅を中心に偕楽園駅と水戸の梅まつりを案内するパンフレットが並ぶ。JR東日本水戸支社は「たくさんの方に偕楽園の梅をお楽しみいただきたい」とPRしている。
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