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「タスポ」申し込み開始 未成年の購入防止に期待 導入検証では高い効果 (1/2ページ)
自動販売機でたばこを買う際に必要になる成人識別カード「タスポ」の全国申し込みが今月から始まった。地域別に段階的に稼働し、7月には全面実施になる。未成年の喫煙防止に大きな効果が期待できる一方、カードの不正使用などを心配する声もある。(八並朋昌)
タスポはICチップに成人証明を記録し、券面に氏名、顔写真、会員番号が表示されている。自販機の感知部にカードをあてないと作動しない仕組み。2万円を上限に電子マネー機能もある。
運営主体の日本たばこ協会(東京都港区)の未成年者喫煙防止対策室長代理、横谷博さんは「先行受け付けの神奈川、鹿児島、宮崎3県では12月だけで約10万件の申し込みがあった」と話す。協会は日本たばこ(JT)、フィリップ・モリス(米)ジャパン、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(英)ジャパンの3メーカーなどでつくる。
たばこ店やタスポ公式サイトから申込書を入手し、運転免許証など本人証明のコピーとともに郵送。2週間ほどでカードが届く。費用は一切かからないが、10年ごとに更新が必要。「発行時の本人確認は厳格に行う。自販機は通信機能も備え、紛失したり譲渡・貸与が発覚したりしたカードは即座に停止する」と、不正使用対策を強調する。
しかし、NPO日本禁煙学会の作田学理事長は「成人なら非喫煙者でも申し込めるので、未成年に売ったり、それが暴力団の資金源になったりするのでは」と指摘。これに対して横谷さんは「カードなしでも対面販売で買えるので、そこまでするメリットはないのではないか」と話す。
さらに作田理事長は「制度が普及すれば深夜(午後11時〜午前5時)の自販機営業自主規制も撤廃され、カードを入手した未成年は買い放題になる」と心配。平成8年から自主規制を続ける全国たばこ販売協同組合連合会(同)は「自主規制をどうするかは、タスポ導入後の未成年喫煙防止効果などをみたうえ、関係団体と相談したい」としている。

