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【パーティー鑑賞】正論大賞贈呈式「ニーチェと小林秀雄から…」 (3/3ページ)
■新保氏のあいさつ
高校2年のときに小林秀雄に出会ったわけですが、改めて思いますと、日本の思想家としては、内村鑑三との出会いも私にとって大きかったわけです。小林秀雄はよくいえば美で、内村鑑三は儀であったと思います。
私は硬文学をやりたいと思っておりました。日本近代、特に戦後がそうですけれども、軟文学の全盛を迎え、硬文学は消えようとしています。ニーチェは硬くなれと言ったものですが、音楽を通しての時代批評のときも、そのことを考えて参りました。ただ文学がおもしろいとかそういったことを述べるのではなく、日本人の精神の基盤を支えるのに役立つ仕事になれば、一介の批評家として幸せです。国や歴史のささやきに、これからも耳を澄ませたいと思います。
■故阿久悠氏の長男、深田太郎氏のあいさつ
(最後の著作『清らかな厭世−−言葉を失くした日本人へ』の一節を朗読したあと)父、阿久悠は時代という神様とキャッチボールをしながら、そして時には半歩先をリードしながら生み出してきた歌や言葉たちが、これからも世代を超えて、人々の心に鮮明に焼き付き、バトンリレーのように伝達されていくことを、私たち家族は心より望んでおります。
本当にたくさんの時代の希望の言葉、歌たちをつくってきた人なのだということを改めて感じています。
父が和田アキ子氏に書いた「あの鐘を鳴らすのはあなた」という曲をご存じでしょうか。あなたとは誰かという問いも、今こそ、自分にとって父そのものであるということを、失ってから僕は気付きました。
死ぬには早すぎました。
本日は、たいへん価値のある賞をいただき、父に代わりお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


