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【遊遊楽楽】福井県・三方五湖 縄文から続く営みと美しい景観 (2/3ページ)
再びレインボーラインに乗り、三方五湖の西側に下りると、道路の両側に、無数のウメの木が立ち並ぶ。若狭名産の「福井梅」だ。近年は「南高梅」(和歌山県)や中国産のウメに押されているものの、種が小さく肉厚で、味がしみやすいため、京都の料亭や和菓子屋から根強い人気がある。三方五湖の西部を中心に梅林があり、約8万本の白梅が植えられている。2月下旬ごろには一斉に白い花が開き、一帯がウメの香りに包まれ、京阪神からの観梅ツアー客も多いという。
「梅の里会館」で梅干しを購入、ひとつかじってみる。果肉も皮も柔らかい。酸味がまろやかで、あっという間に食べてしまった。
そのまま南下すると、三方湖の沖合に水しぶきが見えた。水面をたたいて魚を網に追い込む独特の漁法「たたき網漁」。冬に、動きが鈍くなった魚を驚かせて網に追い込むという伝統漁法だ。
「三方湖の魚とウナギは日本で一番うまい」というのは、三方湖で40年以上、漁をしている吉田良三さん(67)。自慢のうな重を、吉田さんが経営する「うなぎ淡水」でごちそうになる。三方湖のウナギは主食のゴカイを土の中から探すため、口が細長くなっているのが特徴だ。江戸時代には、「若州ウナギ」という“ブランド”だったが、「今では料理関係者しか知らないんじゃないかな」と吉田さん。
ウナギは、皮が焼き魚のようにパリパリに焼かれ、ふっくらとした身からは脂がしみ出てくる。たれは、しょうゆの香ばしさが損なわれず、甘みもしっかりと残り、ウナギの風味を引き立てる。滋味深いウナギの味に満足する。
しかし、近年は三方五湖の環境が悪化しているという。吉田さんは「最近は、魚の質も量も落ちてきました。ここは縄文時代から1万年以上、受け継がれた貴重な場所。宝をもっと大切にしないと」と苦言を呈する。






