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【遊遊楽楽】福井県・三方五湖 縄文から続く営みと美しい景観 (1/3ページ)

2008.2.24 11:43
このニュースのトピックス関西ういーくえんど
うっすらと雪化粧をほどこした山を借景に、水月湖(手前)、菅湖(中央奥)、三方湖(右奥)が映えるうっすらと雪化粧をほどこした山を借景に、水月湖(手前)、菅湖(中央奥)、三方湖(右奥)が映える

 福井県美浜、若狭両町にまたがる三方五湖は、湖岸付近から日本屈指の縄文遺跡がみつかるなど、1万年以上、人の営みを支えてきた。その景観の美しさは、5つの色を放つともいわれ、奈良時代、「若狭なる三方の海の浜清みい往き還らひ見れど飽かぬかも」(万葉集 作者不明)と称された。古代より人とともにあり、いまなお豊かな風土を残す湖を訪ねてみた。(伊豆丸亮)

 三方五湖は淡水湖の「三方湖」、淡水と海水が混じった汽水湖の「水月湖」、「菅湖」と「日向(ひるが)湖」、塩水湖の「久々子湖」の5つからなる。水質に応じて海水魚から淡水魚まで多様な魚が生息し、縄文時代から人々の生活を支えてきた。渡り鳥が多く越冬することから、平成17年11月にラムサール条約に登録された。

 周辺を山に囲まれた三方五湖だが、中でも梅丈岳(標高400・2メートル)は、若狭湾と三方五湖が一望できる絶好のポイントだ。東側のふもとから頂上に至る有料道路「三方五湖レインボーライン」に入ると、道中、残雪と木々の緑、山の切れ目に青い海がのぞく。冬とは思えない鮮やかなコントラストに目を奪われそうになりながら、約20分で山頂部に。さらに、リフトに乗って頂上の公園に到着した。

 公園は雪一面の銀世界。ここから眺める風景は多彩で静謐(せいひつ)。圧倒される。北には「冬の日本海」のイメージを覆す静かな若狭湾がたたずみ、西には山の緑と凹凸の激しいリアス式海岸が奇妙な調和をみせる常神半島が見える。訪れた際は、雪化粧をほどこした山を借景に、5つの湖が広がっていた。いずれの湖も水深や塩分濃度が違うためか、微妙に色が違うようにも見える。

 カップルで訪れていた名古屋市の会社員、鈴木貴博さん(27)は「人里が山と湖にはさまれる風景が、人の小ささを感じさせますね。厳粛な気持ちになります」と感嘆の声をあげていた。

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うっすらと雪化粧をほどこした山を借景に、水月湖(手前)、菅湖(中央奥)、三方湖(右奥)が映える
魚を驚かせて網に追い込む、三方湖の伝統漁法「たたき網漁」
「福井梅」を使った梅干し。肉厚で種が小さいため、食べ応え十分
全国にファンがいるという「うなぎ淡水」のうな重。歯触りよく、滋味深い
鳥浜貝塚で出土した縄文時代の装身具。朱漆塗りのくしなど、高い工芸性を誇る
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