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【停車場ストーリー】静岡鉄道静岡清水線・狐ケ崎駅 「ちゃっきりぶし」の発祥地 (1/2ページ)
唄はちゃっきりぶし〜男は次郎長〜…北原白秋の作詞で、静岡の民謡として親しまれている「ちゃっきりぶし」。「ちゃっきり ちゃっきり ちゃっきりよ」といった印象的なフレーズとメロディーで有名だが、もともとは地元の静岡鉄道が経営していた遊園地をPRするための曲だったことは、あまり知られていない。
狐ケ崎駅の改札を通り抜けると、目に飛び込んでくるのが「ちゃっきりぶし由来」と記された掲示板だ。掲示板には30番まである、ちゃっきりぶしの全歌詞と、曲が作られた経緯が詳しく説明されている。
掲示板などによると、「静岡電気鉄道」(後の静鉄)が昭和2(1927)年、旧清水市(現静岡市清水区)の上原駅(後の狐ケ崎駅)付近に「狐ケ崎遊園地」を開園した。遊園地のPRソング制作を思い立った静鉄が、人気童謡作家だった北原白秋に作詞を依頼。白秋が静岡での芸者遊びに着想を受け、できあがったのがちゃっきりぶし−とのこと。
遊園地は昭和43(1968)年に「狐ケ崎ヤングランド」と改称した後、平成5(93)年に閉園するまで多くの来場者を集めた。閉園後、跡地には商業施設「ジャスコ清水店」がオープン。現在は周辺住民を中心に、多くの買い物客でにぎわっている。
駅からジャスコまでの短い道のりを歩くと、狭い路地の間に住宅や小さな商店が立ち並び、とてもこの付近に遊園地があったとは思えないほどのどかな風景が続いている。
付近で35年間、米穀店を営んできた佐野征五さん(68)は「休日にもなると、子供たちの笑い声がよく聞こえてにぎやかだった。相変わらず人通りは多いけれど、昔の方が夢があった感じはするかな」と話す。
狐ケ崎遊園地・ヤングランドは、ジェットコースターや観覧車といった遊具を増やす一方、プールやスケートリンク、ボウリング場といった施設も充実させ、末永く“清水っ子”に愛された。ジャスコ3階には現在も、当時から人気のあったボウリング場「狐ケ崎ヤングボウル」が営業を続けており、当時の名残を留めている。
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