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【近ごろ都に流行るもの】賢母復権 「勧善懲悪」子育てのススメ ドラマ、書籍…背景に母親の弱体化 (1/2ページ)
悪いことは悪いと言う。子供の機嫌をとらない…。厳しく温かい古き良き「賢母」をほうふつさせるテレビドラマが人気だ。現実社会では子育ての怠慢や甘えなど母親の弱体化が指摘されるなか、主人公の硬骨漢ぶりが新鮮。書店では“賢母のススメ”を説く本も売れている。(重松明子)
たとえ周りに嫌われようと、子供たちの未来のために正義を貫く母親を観月ありさが好演するドラマ「斉藤さん」(日本テレビ系、水曜午後10時〜)。平均視聴率15%超とヒット中だ。 「母親層だけでなく10代が見てくれているのが意外でした。偽装問題などごまかしがはびこる世の中に嫌気がさしていたところにはまったのか。子供は見る目があるから、根っこでは正しい大人を求めていると感じる」とはプロデューサーの西憲彦さん(39)。
歩きたばこを注意したら、そのコワモテに突き飛ばされたり、落書きをとがめた不良少年にスプレーで逆襲されながらも毅然(きぜん)と悪に立ち向かう斉藤さん。ドラマでは弱さも描き出している。
「私だって怖いよ。でも、言わなきゃいけないことを言わないままにして、見なきゃいけないことを見ないふりして、それで世の中がおかしくなっちゃうことの方が私は怖いの。少なくとも自分の子供をそんな世の中に住まわせたくない」。ドラマ中の斉藤さんのセリフだ。
「原作を読んで新鮮でした。でも、実は当たり前のことを言っているだけなんですよね」と西プロデューサー。真っ当な正論が面白がられるほど、現実社会は病んでいるともいえる。
原作は月刊「オフィスユー」(創美社)で連載中の小田ゆうあさんのマンガ。1月からのドラマ放映後は単行本売り上げが5倍に伸び4巻30万部を突破した。
最近目立つ賢母のススメ本。先月発行のご存じ坂東真理子さんの『親の品格』(PHP新書)も10刷73万部の大ヒット。賢母ブームの背景には何があるのか?



