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【停車場ストーリー】JR信越線・青海川(おうみがわ)駅 車窓に映る日本海の夕日 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:停車場ストーリー
山が迫り、複雑に入り組んだ海岸線。ぽっかりとできた入江の緑を切り取るように、線路が走る。車窓の外は、すぐ海。そういう特異な場所に「日本一海に近い」無人の青海川(おうみがわ)駅がある。プラットホームから日本海に沈む夕日を眺めていると、娑婆(しゃば)と浄土との境にいるような幻想に陥る。
「こんな風景、見たことない!」。海なし県の栃木県小山市からやってきた鉄道マニアの八雲将裕さん(26)は感激しきりだ。
美しくて、ロマンチックな駅のロケーションから、CMやドラマの撮影にもたびたび使われてきた。最近では、KDDIが平成17年春から夏にかけて新潟県内を対象に、家族がプラットホームで話すCMを流した。
知る人ぞ知る駅のきっかけになったのが、TBS系で放送されたドラマ「高校教師」(平成5年)。最終回で、主人公の羽村隆夫(真田広之)と教え子の二宮繭(桜井幸子)が、刑事の追跡を逃れ、この駅から列車に乗る。ドラマ放送のあと、ファンが訪れるようになった。
よほど風景に悲恋が似合うのか、悲しい伝説も残る。「佐渡情話」は佐渡の娘、お弁と妻子ある柏崎の男、藤吉の物語。恋するお弁は、たらい舟を何時間もこいで藤吉のもとに通ってくるが、不倫が怖くなった藤吉は、お弁が目印にしていた岬の常夜灯を消してしまう。やがて青海川の海岸にお弁の遺体が上がる。この伝説に基づき、駅近くに「お弁の滝」がある。
平成19年7月16日、中越地震が駅を襲った。駅舎近くの山側の土砂約1万3000立方メートルが崩れ落ち、線路とプラットホームの一部を覆った。列車への直撃はかろうじて免れたが、復旧作業に約2カ月を要し、9月13日に柏崎−柿崎間の運行を再開、駅も営業を再開した。
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