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【遊遊楽楽】和歌山・白浜町の食の旅 養殖でもクエはやっぱり王様 (3/5ページ)
このニュースのトピックス:「SANKEI EXPRESS」から
■気軽に楽しむコクと歯応え
白浜は古くから温泉地として知られた町。公衆浴場が点在し外湯巡りも楽しめる。
日が沈むころ、海岸近くに湧(わ)く町営の露天風呂、崎の湯を訪ねた。湯船に波しぶきが飛んできそうなほど海が近い。目の前に大海原と赤く染まってきた空が広がる。耳を澄ましても聞こえてくるのは、ザバーンザバーンと繰り返す豪快な波の音だけ。
とびきりの日常からの解放感。ああ旅行っていいなあと、しみじみと思う瞬間だ。
さあいよいよ夕食。宿泊先の「ホテルシーモア」で紀州クエの会席を食べる。
クエの差し身にクエのにぎり寿司、クエのムニエル、揚げ物、茶碗(ちゃわん)蒸し、酢の物−など、まさにクエ三昧だ。
まずは薄造りを1枚。その繊細な口当たりに驚いた。きめ細かく、きゅっとした歯応え。噛(か)むとほんのりと脂の甘みが舌に広がる。あっさりしているのにコクがある。
ミニ鍋の出汁(だし)がグラグラと沸いてきた。ゴロリとした切り身を入れて待つことしばし。白く色の変わった身にかぶりついた。弾力のある身はジューシーで、皮に身の間のとろりとしたゼラチン質もうまい。
次々に料理を平らげていると、天然のクエを食べたことのある同行の人たちから「やっぱり天然には負けるなあ」と声があがった。





