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低予算、アクションなし…10代の妊娠描いた映画がゴールデングローブ賞有力候補に
【ロサンゼルス=松尾理也】どこにでもあるような米国のありふれた町を舞台に、16歳の女子高生が妊娠し出産するまでを描いた映画「JUNO/ジュノ」が、全米で予想外のヒットになっている。わずか7館で公開が始まった低予算映画だが、保守的な風土で知られる中西部を中心に評判を呼び、13日に授賞式が行われるゴールデングローブ賞など映画賞レースの有力候補に浮上した。
「JUNO」は昨年12月5日に、ロサンゼルスとニューヨークのわずか7館で公開された。手に汗握るサスペンスシーンも、目を見張るような特撮シーンもないが、現在では全米約2000館にまで拡大し、興行収入も5000万ドル(約55億円)を超えた。
とりわけ、通常は大作映画以外はあまり受け入れられない中西部で顕著な伸びを示している。ロサンゼルス・タイムズ紙によると、1月第1週の同作品公開映画館の売り上げトップ10にミシガン州とオハイオ州の映画館が入った。配給元は「中西部に散らばる広大な小規模市場をつかんだ」とコメントしている。
米国では最近、歌手のブリトニー・スピアーズさんの妹、ジェイミー・リン・スピアーズさんの16歳での妊娠が報じられた。昨年12月には、1991年以降減少を続けていた10代の妊娠が初めて増加に転じたというニュースが話題を呼んだ。
主人公の女子高生は、皮肉屋でサブカルチャー好きという設定。必ずしも保守的な風土にマッチした作風ではないが、困難に直面し、それを乗り越えていく中で家族のきずなを強めていく部分が「ファミリー・バリュー」を重んじる中西部の観客にアピールしたようだ。
13日に授賞式が行われるゴールデングローブ賞でも作品賞(ミュージカル・コメディー部門)など3部門にノミネートされており、22日にノミネートが発表されるアカデミー賞でも有力候補に浮上したとの見方がもっぱらだ。

