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「明日の神話」どこへ? 財団が広島を視察
芸術家、岡本太郎が原爆炸裂(さくれつ)の瞬間を描いた巨大壁画「明日の神話」を所有する岡本太郎記念現代芸術振興財団(東京都港区)は9日、壁画誘致を表明している広島市を視察した。財団は「被爆地の磁力、物語を持っている」と評価した。
壁画は横30メートル、縦5・5メートルで、悲劇を乗り越える人間の力強さを鮮烈な原色で表現しており、同市のほか、東京都渋谷区と大阪府吹田市が誘致に名乗りを上げている。
この日は、財団理事で、岡本太郎記念館館長の平野暁臣氏らが市役所を訪れ、秋葉忠利市長から設置計画の説明を受けた。
この後、同市中区の平和記念公園や、設置予定地の市中央公園・ハノーバー庭園を視察。原爆資料館と原爆慰霊碑、原爆ドームを結ぶ直線上に設置するというコンセプトや周辺環境などについて、市職員の説明を真剣な表情で聞き入った。
視察を終えた平野氏は「被爆地だけが壁画に与えられるストーリーがあり、その意義は大きい」と高い評価を与える一方、「他の候補地にもそれぞれのストーリーがあり、判断はこれから」と話した。
財団は渋谷区と吹田市も視察。今春にも設置場所を決定し、平成23年までに無償で譲渡する。

