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宮島の「神の使い」が凶暴化 人間のマナー違反が原因 (1/2ページ)

2008.1.8 22:11
エサを求めて人間に群がるシカたち=広島県廿日市市宮島町エサを求めて人間に群がるシカたち=広島県廿日市市宮島町

 日本三景の一つ、広島県廿日市市の宮島で「神の使い」とされるニホンジカがエサを求めて観光客を追いかけたり、観光パンフレットやごみを食い荒らすケースが目立ったいる。観光客らからは「怖い」との声も上がるが、もともとはエサをやるなどしてシカを引き寄せた人間側のマナー違反が原因。観光事務所などでは、厳島神社への参拝客らに「不用意に近づかず、エサもやらないで」と呼びかけている。

 厳島神社や周辺の原始林が世界遺産に指定されている宮島では、古くから野生のニホンジカが生息し、「神鹿(しんろく)」などとして住民らにあがめられ、共存してきた。しかし、昭和40年前後から、観光客が与えるエサやごみなどを目当てに、原始林などでの野生の暮らしを捨てて、市街地に移り住む傾向が加速した。

 市民団体などの推計では、島内で生息するニホンジカ約500頭うち、半数を超える約300頭が、島の面積(約30平方キロメートル)のわずか5%にすぎない厳島神社やフェリー乗り場周辺の市街地に集中しているという。

 島の面積などから全島での適正な生息数は約200頭が限度と考えられていることから、特に異常な過密状態となっている市街地ではシカによるさまざまな被害が出てきている。

 環境省中国四国地方環境事務所などが昨年3月に発足させた「宮島シカ植生被害対策連絡会議」によると、従来はシカが食べなかったヤブツバキの樹皮が食べられ、木が枯れたりモミの幼木が食べ尽くされたりするなど、植生へダメージを与えるケースが目立っているという。また市街地周辺では紙のパンフレットやポリ袋、ビニールひもなどのごみを食うケースが確認されており、シカの健康状態の悪化も心配されている。

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エサを求めて人間に群がるシカたち=広島県廿日市市宮島町
ゴミの段ボールをむさぼり食うシカたち=広島県廿日市市宮島町
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