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【街物語】(4)「天然コケッコー」漫画のままの田舎 島根県浜田市 (3/3ページ)

2008.1.4 16:23
このニュースのトピックス街物語
「天然コケッコー」のそよや大沢が住む村の「メーンストリート」(集英社文庫)。原作者、くらもちふさこの母方の親戚がが住む集落の風景そのままだ【次の写真と比べてみてください】「天然コケッコー」のそよや大沢が住む村の「メーンストリート」(集英社文庫)。原作者、くらもちふさこの母方の親戚がが住む集落の風景そのままだ【次の写真と比べてみてください】

        

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 軽トラックとバイクの追突事故が「一大事件」になるような平和な村の物語。ロケ地となったのも、ただの民家や農道だ。「地味な話」と言われることもあるが、ふさこは笑ってそれを認める。確かに地域的には狭いが、人と人とのかかわりを深く描いたという自負があるからだ。何より生き生きとしたキャラクターが、それを代弁してくれた。

 「(作品の)テーマはといわれたら、人間と言うしかない」

 連載開始後に取材で訪れた島根は、ふさこの記憶の島根とは必ずしもイコールではなかった。足下を確認しながら進んだ海岸への道は閉鎖され、浜田駅前にマンションが建つという噂(うわさ)も耳にする。まちの変化には率直に寂しさを感じるが、「人は変わっていないはず」という確信もある。

 ロケ地で、地元のおばあさんが面識のない小学生にもあいさつしているのを見て、撮影スタッフが驚いた。そういう話を聞くと、自然と笑みがこぼれ落ちてしまう。

 「そういうのって、いいでしょう? 私にとっての島根は、やっぱり人ですね」

 「天コケ」の初回で、そよが独白している。

 《気に入ってくれるかのお この学校 気に入ってくれりゃええけどな わたしらの村 村(ここ)へ来たこと後悔させとおないもん》

 山と海に囲まれた小さな集落。今も昔も、土地を愛する人々の心は変わらない。

                           =敬称略

                          (文 滝口亜希)

                         (写真 栗橋隆悦)

    【この連載は1月5日まで毎日更新し、以降は毎週日曜日に更新します】

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「天然コケッコー」のそよや大沢が住む村の「メーンストリート」(集英社文庫)。原作者、くらもちふさこの母方の親戚がが住む集落の風景そのままだ【次の写真と比べてみてください】
くらもちふさこの母方の親戚が住む集落の風景。漫画「天然コケッコー」のそよや大沢が住む村のモデルとなった
「天然コケッコー」原作者のくらもちふさこ
「しまねお魚センター」は「天然コケッコー」に登場する大沢広海のアルバイト先のモデルになっている
観光客などでにぎわう「しまねお魚センター」。島根県や近隣地域の新鮮な海産物を販売している
JR浜田駅前の通りは「天然コケッコー」で主人公、右田そよと大沢広海の通学路として描かれている
JR浜田駅前。地元の伝統舞踊、石見神楽をモチーフにしたカラフルな看板が設置されている
「天然コケッコー」の中にも、石見畳ヶ浦はたびたび登場する
国指定天然記念物の石見畳ヶ浦。明治時代の大型地震や海水による浸食を受け、現在のように地面が隆起した特徴的な海岸となった
映画「天然コケッコー」で祭りのシーンを撮影した三隅神社。春には境内で5万本のツツジが咲き誇ることでも知られる=島根県浜田市
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